小説の森を歩く

読んだ本の感想などを、心のままに綴っています。

2018-09-02から1日間の記事一覧

貴婦人Aの蘇生(小川洋子)

一昨日、小川洋子著「貴婦人A の蘇生」を読み終わった。 小川洋子の描く世界は、いつも穏やかで優しく感じるが、それは描かれている世界そのものが穏やかで優しいから、ではないのかもしれないと気づいた。 どこかにある日常を描くとき、作者はそれを表現す…